広島県が日本一の生産量 レモンの出荷始まる

広島県が日本一の生産量を誇るレモンの出荷が5日から始まりました。

広島県は瀬戸内の温暖な気候をいかしてレモンの栽培が盛んで、全国のおよそ6割の生産量を占めて日本一です。

県内有数のレモンの産地、呉市の大崎下島にある農園では今月から、色が青く爽やかな香りや酸味が特徴の「グリーンレモン」の収穫作業が行われていて、生産者が実の大きさを確かめながら、はさみを使って一つ一つ丁寧に収穫していました。

島の選果場では今シーズン初めてのレモンの出荷作業が行われ、担当者は傷みがないかを確認しながら大きさによって分類していました。

JAによりますと、ことしは夏の猛暑の影響で実が少し小ぶりだということですが、その分、味の濃いレモンに仕上がっているということです。

JA広島ゆたかの金子仁組合長は「グリーンのレモンはより香りが高いと思います。食べ物や飲み物とも合わせられるので、いろいろな形で食べてほしいです」と話していました。

県内では今シーズン、例年並みのおよそ5000トンの出荷を見込んでいるということです。