西武 山川穂高 一連の問題後初めて取材に応じ「心からおわび」

球団から無期限の公式試合出場停止の処分を受けている、プロ野球 西武の山川穂高選手が、知人女性をめぐる自身の一連の問題のあと初めて報道陣の取材に応じ「私生活の至らなさが原因で多大な迷惑をかけてしまい、心からおわびしたい」と述べて謝罪しました。

西武の山川選手は、知人の女性に性的暴行をした疑いがあるとして、ことし5月に書類送検され、その後、嫌疑不十分で不起訴となりましたが、球団は9月「本人の猛省を促す」として無期限の公式試合出場停止の処分にしました。

山川選手はその後、球団の施設で練習を続けてきましたが、球団は5日、山川選手が10月9日から宮崎県で始まる「フェニックス・リーグ」に参加すると発表しました。

山川選手は5日午後、埼玉県所沢市の球団施設で一連の問題のあと初めて報道陣の取材に応じ「私生活の至らなさが原因でファンや球団関係者などすべての皆様に多大な迷惑をかけてしまい、心からおわびしたい。チームの戦力になれなかったことも、悔やんでも悔やみきれない」と述べて謝罪しました。

そのうえで「フェニックス・リーグ」の参加について「1日1日、1球1球を大切に、初心にかえる気持ちで一生懸命やっていくだけだ。プロ野球選手としても1人の父親としても自覚を持って、もう一度応援されるような選手になっていきたい」と話しました。

「フェニックス・リーグ」は、若手選手の育成を目的に、プロ野球12球団のほか独立リーグや韓国のチームが参加して毎年秋に宮崎県で行われています。

球団は、山川選手の出場停止処分はシーズン中の1軍と2軍の公式戦を対象とし「フェニックス・リーグ」は対象にはしないということです。

山川選手はことし5月に1軍の出場選手登録を抹消されてから実戦を離れていて、出場すればおよそ5か月ぶりの実戦の舞台となります。

一方、山川選手は、今シーズンのオフに国内に限ったFA=フリーエージェントの権利を取得する見込みです。

これについて山川選手は「まだ松井監督に直接謝罪できていないので、僕がやったことをすべて謝罪してから考えていきたい」と述べ、まずは関係者への謝罪を優先する考えを示しました。