北海道で大雨 北日本 今夜~あす 土砂災害や暴風 高波に警戒を

低気圧や前線の影響で、北日本を中心に大気の状態が非常に不安定になり、北海道では大雨となっています。
低気圧はこのあと急速に発達するため、北日本では5日夜から6日にかけて非常に強い風が吹き、海上は大しけとなる見込みで、気象庁は、土砂災害に厳重に警戒するとともに、低い土地の浸水や川の増水、暴風、高波に警戒するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、北海道付近にある低気圧が発達しながら東寄りに進み、低気圧からのびる前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、北日本や北陸では大気の状態が非常に不安定になっています。

この時間は、北海道で局地的に雨雲が発達し、雨が強まっていて、午前11時までの1時間には北海道浦河町中杵臼で57ミリの非常に激しい雨が降りました。

浦河町中杵臼では、午前10時40分までの6時間に降った雨の量が221ミリに達し、平年の10月1か月分の雨量を超え、統計を取り始めてから最も多くなりました。

これまでに降った雨で、北海道では土砂災害の危険性が非常に高まり土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。

低気圧は急速に発達 北日本で大荒れに

低気圧は、6日にかけて北海道付近で急速に発達し、上空には寒気も流れ込むため、大気の不安定な状態が続く見込みで、北日本を中心に雷を伴った激しい雨が降るおそれがあります。

6日昼までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで
▽北海道で120ミリ
▽東北で100ミリと予想されています。

7日昼までの24時間には、いずれも多いところで
▽北海道で100ミリから150ミリ
▽東北で50ミリから100ミリの雨が降る見込みです。

北日本では、5日夜から6日にかけて風も強まって台風並みの暴風となるおそれがあり、
5日の最大風速は
▽北海道で20メートル
▽東北で18メートル
最大瞬間風速は
▽北海道で35メートル
▽東北で30メートル

6日の最大風速は
▽北海道で25メートル
▽東北で23メートル
最大瞬間風速は
▽北海道と東北で35メートルと予想されています。

海上では6日にかけて大しけとなる見込みで、気象庁は、土砂災害に厳重に警戒するとともに、低い土地の浸水や川の増水、暴風、高波に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうに十分注意するよう呼びかけています。

北海道 様似町で土砂崩れ 住宅1棟巻き込まれ男性1人けが

警察などによりますと、5日午前8時10分ごろ、北海道の様似町鵜苫で住宅1棟が土砂崩れに巻き込まれたと通報がありました。

この住宅には男女2人がいましたが、このうち男性1人がけがをして町内の病院に搬送されたということです。

男性の詳しい容体は分かっていませんが、命に別状はないということです。

JR北海道 特急列車10本 普通列車30本が運休

JR北海道によりますと、大雨の影響で特急列車10本と普通列車30本の合わせて40本が運休しています。

午前9時現在で運休となっているのは
▽特急列車では
札幌と函館を結ぶ「北斗」が4本
札幌と釧路を結ぶ「おおぞら」が4本
札幌と東室蘭を結ぶ「すずらん」が2本
▽普通列車では
函館線で1本
室蘭線で12本
根室線で2本
釧網線で8本
花咲線で7本です。

運休する路線のうち
▽釧網線の知床斜里と釧路の間が午後4時半以降
▽花咲線の根室と釧路の間は午後4時以降、5日は終日運転を見合わせます。

JR北海道は、今後の天候次第でさらに運休や遅れが発生する可能性もあるとして、ホームページなどで最新の運行状況を確認するよう呼びかけています。