男性 クマに襲われけが 秋田県内での被害30人に 過去最多更新

4日午前、秋田県八峰町でキノコ採りをしていた72歳の男性がクマに襲われ、顔や頭にけがをしました。秋田県内でのことしのクマによる人への被害はこれで30人となり過去最多を更新していて、県と警察が警戒を呼びかけています。

警察によりますと、4日午前11時前、八峰町峰浜石川の林の中でキノコ採りをしていた72歳の男性がクマに襲われました。

男性は頭や顔などにけがをして病院に搬送されましたが、命に別状はないということです。

警察によりますと、男性を襲ったクマを近くで目撃した人の話では、体長は1メートル50センチほどだったということです。

警察によりますと、秋田県内では、ことしに入ってクマに襲われてけがをした人がこれで30人となり、過去最多を更新しているということです。

県によりますと、ことしはクマの餌となるブナなどの実が県全域で不作となっているため、今後もクマの出没が増えるおそれがあるということです。

このため県と警察は「ことしは特に『いつでも・どこでも・誰でも』クマに遭遇するリスクがある」として、やぶなどの見通しの悪い場所には近づかず、鈴やラジオなどで音を出して人の存在をアピールするよう警戒を呼びかけています。