北朝鮮の衛星打ち上げ表明 “警戒監視に全力”松野官房長官

北朝鮮が3回目となる軍事偵察衛星の打ち上げを今月行うと表明していることについて、松野官房長官はアメリカや韓国などと連携して中止を求めるとともに、情報収集や警戒監視に全力をあげる考えを示しました。

北朝鮮はことし8月、2回目となる軍事偵察衛星の打ち上げに失敗したあと、原因を早期に解明して「3回目の打ち上げを10月に行う」と表明しています。

これについて、松野官房長官は午後の記者会見で「弾道ミサイル技術を使用した発射は、衛星の打ち上げが目的でも、関連する国連安保理決議に違反し、わが国や地域および国際社会の平和と安全を脅かすものだ。また仮に北朝鮮が軍事偵察衛星を保有する場合、核・ミサイルをはじめ、軍事力の運用を強く補完するおそれがある」と指摘しました。

その上で「アメリカや韓国などと緊密に連携しつつ、北朝鮮に対し挑発行為の中止や安保理決議の順守を求めるとともに、情報の収集・分析および警戒監視に全力をあげていく」と述べました。

また万が一、日本の領域内に落下する場合に備えて、自衛隊のイージス艦や地上配備型の迎撃ミサイル「PAC3」などで、必要な迎撃態勢を取っていることを強調しました。