ふくおかフィナンシャルグループが福岡中央銀行を傘下に

地方銀行グループの「ふくおかフィナンシャルグループ」は、中小企業の顧客基盤を持つ「福岡中央銀行」を1日付けで傘下に収めました。
五島久社長は式典で「それぞれの強みをいかし、より幅広いお客様に課題解決や成長のサポートを提供していく」と述べました。

福岡市内で開かれた式典には、ふくおかフィナンシャルグループの五島社長と福岡中央銀行の荒木英二頭取などが出席しました。

この中で五島社長は、「今後、経営環境は厳しさを増し、その変化の振れ幅はさらに大きくなることが予想されるが、それぞれの強みをいかし、より幅広いお客様に課題解決や成長のサポートを提供していく」と述べました。

また荒木頭取は、「5年先、10年先を見据えたときに、ふくおかフィナンシャルグループの資本力やネットワークを得ることが最善の道だと考えた」と述べました。

ふくおかフィナンシャルグループは総資産が30兆円を超える全国トップの地方銀行グループです。一方の福岡中央銀行は総資産がおよそ5800億円で、中小企業を中心とした顧客基盤を持ちます。

ふくおかフィナンシャルグループは、福岡中央銀行を傘下に収めることで地方銀行グループとしての総合力と地域での存在感を一段と高めたい考えです。

地元企業が原材料高や人手不足に直面する中、統合効果によってサービスを拡充し、幅広い取引先の成長を金融面から後押しできるかが課題になります。