ラグビーW杯 ニュージーランドがイタリアに圧勝

ラグビーワールドカップフランス大会、1次リーグ、プールAのニュージーランド対イタリアは過去3回の優勝を誇るニュージーランドが96対17で圧勝しました。

世界ランキング4位のニュージーランドと世界11位のイタリアの試合は29日、リヨンで行われました。

ニュージーランドはワールドカップで過去3回の優勝を誇る強豪ですが、今大会は初戦のフランス戦で敗れ1次リーグで初めて黒星を喫しました。

第2戦のナミビア戦は71対3と快勝しています。

一方、イタリアは1次リーグ2連勝で初の決勝トーナメント進出を目指します。

試合は序盤からニュージーランドが早いパス回しで相手守備陣を崩し、前半6分に、ウィル・ジョーダン選手のトライで先制しました。

ニュージーランド代表 アーロン・スミス選手がトライ

さらに、ニュージーランドはスクラムハーフのアーロン・スミス選手が、3つのトライを奪うなど前半だけで7つのトライを決めて49対3と大きくリードしました。

後半に入ってもニュージーランドは攻撃の手を緩めず、さらに7つのトライを奪いました。

イタリアも終盤にトライを奪い返す粘りを見せましたが、終始、試合を優位に進めたニュージーランドが96対17で圧勝しました。

この結果、ニュージーランドはトライ数によるボーナスポイントを含む勝ち点「5」を獲得しました。

ニュージーランド イアン・フォスターHC「チームを誇りに」

イタリアに大勝し、1次リーグ2勝1敗としたニュージーランドのイアン・フォスターヘッドコーチは「満足していますし、チームを誇りに思っています。イタリアを相手にこんなに点差がつくとは思っていなかった。フランスに敗れたとき、多くの人が混乱したようだが、私たちは最初から難しい試合になるうと思っていた。イタリアとの試合も難しいと思っていたが、激しいプレッシャーを与えることができた」と話してました。

イタリア ラマーロ主将「基本的なことができなかった」

イタリアのキャプテンのミケーレ・ラマーロ選手は大差で敗れたことについて「説明することが難しいが基本的なことができなかった。スクラムや密集での攻防ですごく激しいプレッシャーを受けて、ボールを持っていても攻撃がうまくできなかった。期待していたプレーができなかった」と話していました。