オーバーツーリズム対策 ガイド同伴義務づけ案など提示

観光地に旅行者が集中することでさまざまな弊害が起きる、いわゆる「オーバーツーリズム」への対策を検討する政府の会議が開かれ、観光客が特定のエリアに入る際、ガイドの同伴を義務づける案などが示されました。

日本を訪れる外国人旅行者は、ことし8月には推計で215万人余りと、コロナ禍前の8割程度まで回復していますが、一方で、観光地に旅行者が集中することで、さまざまな弊害が起きる「オーバーツーリズム」が課題となっています。

課題の解消に向けて、29日、開かれた関係省庁による対策会議では、
▽観光客が特定のエリアに入る際、ガイドの同伴を義務づける案や
▽地域のバスや鉄道の運賃を閑散期と繁忙期など時期によって変動させる案、
それに、
▽観光客向けの乗合タクシーを導入する案などが示されました。

また、
▽観光客の分散に向け、クーポンなどによって、すいている場所や時間帯に誘導する案なども示されたということです。

政府は、29日に出た案をもとに検討を進め、10月にも、具体的な対策を取りまとめることにしています。