住宅ローン 10月適用の固定金利 引き上げ 大手銀行で相次ぐ

長期金利の上昇が続く中、大手銀行の間では10月に適用する住宅ローンの固定金利を一段と引き上げる動きが相次いでいます。

住宅ローンの固定金利は、長期金利の水準などを参考に、それぞれの銀行が決めていて、大手銀行は29日、10月に適用する住宅ローンの固定金利を発表しました。

このうち、10年固定のローンで最も優遇する場合の金利について、
▽三菱UFJ銀行は0.06ポイント引き上げて、年0.94%とするほか、
▽三井住友銀行は0.05ポイント引き上げて、年1.14%
▽みずほ銀行は0.1ポイント引き上げて、年1.45%とします。

各銀行が固定金利を一斉に引き上げたのは、日銀がことし7月に金融政策の運用を柔軟化し、長期金利の一段の上昇を容認する姿勢を示したことなどを背景に、長期金利の上昇が続いているためです。

長期金利をめぐっては、29日に10年ぶりの高い水準となる0.77%まで一時、上昇していて、今後も各銀行で住宅ローンの固定金利を引き上げる動きが続く可能性があります。

一方、短期金利を指標にする変動型の住宅ローンの金利については、3行、いずれも据え置き、0.2%台に設定するネット銀行などとの低金利競争が続きそうです。