処理水2回目放出 “10月5日から開始” 東京電力 福島第一原発

東京電力は、8月から薄めて海への放出を始めた福島第一原子力発電所の処理水について、2回目の放出を10月5日から始めると発表しました。

福島第一原発にある1000基余りのタンクで保管されているトリチウムなどの放射性物質を含む処理水について、東京電力は基準を下回る濃度に薄めたうえで、8月24日から海への放出を始めています。

1回目の放出は9月11日に完了し、東京電力によりますとトラブルなどはなかったということで、タンク10基に入っていた7788トンが放出されました。

また、放出を始めて以降、原発から3キロ以内の海域の10か所で毎日行っている海水のトリチウム濃度の分析では、これまでに検出された最大の値が1リットル当たり10ベクレルと、東京電力が放出の停止を判断するレベルの700ベクレルを大幅に下回っています。

東京電力は、放出に使う設備の点検や1回目の実績を検証した結果、設備や運用手順に見直すべき問題は見つからなかったとして、2回目の放出を10月5日から始めると発表しました。

1回目と同様に、およそ7800トンを17日間かけて放出する計画で、東京電力は「引き続き緊張感をもって取り組む」としています。