運動会参加の児童30人熱中症か 搬送も命に別状なし 滋賀 彦根

28日昼前、滋賀県彦根市の小学校で運動会に参加していた30人の児童が熱中症とみられる症状を訴え、病院に搬送されました。いずれも意識はあり、命に別状はないということです。

28日午前11時すぎ、彦根市の佐和山小学校で「児童が熱中症のような症状を訴えている」と教員から消防に通報がありました。

消防などによりますと、屋外のグラウンドで運動会に参加していた小学2年生から6年生までの男女あわせて30人の児童が熱中症とみられる症状を訴え、病院に搬送されたということです。

搬送時の症状は、中等症が14人、軽症が16人だったということで、いずれも意識はあり命に別状はないということです。

小学校によりますと、28日は朝から運動会が行われていました。

搬送された児童の多くは6年生で、100メートル走を終えたあと、相次いで体調不良を訴えたということです。

彦根市では、午前11時前の時点で28日の最高気温の31.6度を観測していました。

また、彦根市では、午前11時の時点で、環境省などが気温や湿度をもとに発表する「暑さ指数」が激しい運動を避けるよう呼びかける「厳重警戒」となっていました。

佐和山小学校 池嵜校長「判断を早くすべきであったと反省」

佐和山小学校の池嵜繁伸 校長は午後3時すぎに、小学校で報道陣の取材に応じました。

この中で池嵜校長は「9月の異常な暑さの中で運動するので、熱中症指数や子どもの体調管理に注意しこまめな水分補給を何度も呼びかけていたが、子どもや保護者に心配をかけてしまい申し訳なく思っています」と陳謝しました。

校長によりますと、暑さ対策として、運動会は、28日午前と、来月18日午前の2日間に分散して開催することを今月上旬の時点で、あらかじめ決めていたということです。

池嵜校長は「その時々の判断を早くすべきであったと反省している。二度とこのようなことがないよう検討を重ねていきたい」と述べました。