メッツ 千賀滉大 シーズン200奪三振に到達

大リーグ、メッツの千賀滉大投手がマーリンズとのダブルヘッダー第2試合に先発し、5回を2失点で勝ち負けはつきませんでしたが、8つの三振を奪い、今シーズンの奪三振が200個を超えました。

千賀投手は27日、本拠地ニューヨークで行われたマーリンズとのダブルヘッダー第2試合に今シーズン13勝目、日米通算では100勝目をかけて中6日で先発登板しました。

1回、この試合の最初のバッターにフォークボールを打たれて先頭打者ホームランで先制を許しましたが、2回は150キロ台後半の速球とフォークボールが低めに決まり、3者連続三振を奪いました。

そして3回には、この試合6つ目の三振を奪いシーズン200奪三振に到達しました。

4回は2アウトから2本目のホームランを打たれて2点目を失ったものの、そのウラに味方のホームランで追いつき、2対2の5回まで投げてマウンドを降りました。

千賀投手はこの日、球数が96球、打たれたヒットが3本、与えたフォアボールが3つ、三振は8つ奪って2失点でした。

防御率は2.98となってナショナルリーグで2位につけています。

大リーグ1年目の新人で200奪三振をマークした日本投手は、ドジャースなどで活躍した野茂英雄さんと、レッドソックスなどでプレーした松坂大輔さん、そして、パドレスのダルビッシュ有投手に次いで4人目です。

試合は、メッツが9回に2点を勝ち越され2対4で敗れました。

千賀「自分自身の可能性や成長をすごく感じた」

千賀投手の大リーグ1年目の成績は、29試合に登板して12勝7敗、防御率はこの試合を終えてリーグ2位の2.98をマークし、シーズン後半はエースとして役割を果たしました。

千賀投手は、シーズン最後の登板で200奪三振に到達したことについて「シーズン後半にかけて1つ目標にしていた数字だったのでよかった」と話しましたが、一方で「チームがなかなか波に乗れずに勝てなくて、チームのためではなく自分の数字のためにマウンドに上がるのが本当につらかったし、苦しかった」とプレーオフ進出を果たせずにシーズンを終えることに悔しさをにじませました。

そのうえで、大リーグ1年目については「けがをせずにやりたいとずっと言ってきて、それがクリアできて安心した。自分自身の可能性や成長をすごく感じたし、まだまだ先があるピッチャーだと自分自身が楽しみになった1年だった」と総括しました。

所属するメッツは、球団のオーナーがアメリカ屈指の投資家で毎年、オフには豊富な資金力を背景に積極的な補強に動くことで知られていますが、来シーズンに向けて千賀投手は「僕がエースと呼ばれなくてもいいような補強をお願いしたいなと思う」と笑顔を見せ、「もちろん、ことしよりもさらによいものを出せるようにこのオフも自分に厳しくやっていきたい」と早くも気を引き締めていました。