中国を背景とするサイバー攻撃グループ 警察庁などが注意喚起

警察庁と内閣サイバーセキュリティセンターは、中国を背景とするサイバー攻撃グループ「BlackTech」が、日本を含む東アジアとアメリカの政府や企業などを標的に攻撃を仕掛けているとして注意喚起を行いました。

警察庁と内閣サイバーセキュリティセンターは、「BlackTech」と呼ばれるサイバー攻撃グループについてアメリカの国家安全保障局などとともに注意喚起の文書を公表しました。

「BlackTech」は中国を背景とするサイバー攻撃グループの1つで、2010年ごろから日本を含む東アジアと米国の政府や電気通信などの分野を標的に情報窃取を目的とするサイバー攻撃を行っているとされています。

警察庁によりますと、日本の組織に対して行われた攻撃にもグループの関与が疑われるケースが確認できているとしています。

文書では、攻撃の入り口としてルーターといったネットワーク機器のぜい弱性を指摘していて、特に海外の子会社が使うネットワーク機器を狙ったうえ、最終的には本社のネットワークにまで侵入していく手口が確認されているとしています。

対策としては、
▽ネットワーク機器やソフトウエアでぜい弱性が見つかった場合速やかに修正することや、
▽ネットワーク内で不審な活動が行われていないか継続的に監視を行うことなどをあげています。