アゼルバイジャン政府 “ナゴルノカラバフで兵士192人死亡”

アゼルバイジャン政府は、隣国アルメニアとの係争地、ナゴルノカラバフで起こした軍事行動で兵士192人が死亡したと発表しました。アルメニア側も200人以上が死亡したとしていて、大規模な軍事衝突だったことが明らかになった形です。

アゼルバイジャンは、隣国アルメニアとの係争地、ナゴルノカラバフで19日に「対テロ作戦」だとする軍事行動を展開し、これに対し、アルメニア側は武装解除などを受け入れ、事実上、敗北しました。

アゼルバイジャン政府は27日、この軍事行動で兵士192人が死亡したことを発表しました。

アルメニア側はすでに戦闘で200人以上が死亡したとしていて、双方合わせて400人近くが犠牲になる大規模な軍事衝突だったことが明らかになった形です。

一方、ナゴルノカラバフにはアルメニア系の住民がおよそ12万人いるとされていますが、アゼルバイジャンからの迫害を恐れてアルメニアに多くの住民が避難しています。

アルメニア政府は27日、すでに4万7000人以上の住民が到着したと発表し、避難する住民が大幅に増えています。

また、ナゴルノカラバフでは25日夜、車で避難しようとした人たちが集まっていたとみられる燃料施設が爆発し、現地の当局はこれまでに68人が死亡したと明らかにしました。

27日にはアゼルバイジャン当局がアルメニア側の地元幹部を拘束したと発表し、さらなる混乱が懸念されています。