大谷翔平の今後は トラウト「最終的に彼が決断すること」

大リーグ、エンジェルスでシーズンMVP=最優秀選手を3回受賞しているトラウト選手が、今シーズン終了後にFA=フリーエージェントとなる大谷翔平選手について「信じられないようなシーズンだった。彼とは今後話をするつもりだが、最終的には彼が決断することだ」と話しました。

32歳のトラウト選手はことし3月のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックでアメリカ代表のキャプテンを務め、エンジェルスでもシーズン序盤は大谷選手とともに打線の柱となり、チームを引っ張りました。

しかし、ことし7月に左手の有鉤骨を骨折し、その後、復帰したもののわずか1試合で再び痛みが出てシーズンを終了しました。

今シーズンの成績は82試合の出場で打率2割6分3厘、ホームランは18本でした。

25日の試合前に取材に応じたトラウト選手は「早く復帰しようと懸命に努力したが痛みと違和感が消えることはなかった。けがは最悪だ。本当につらかったし、悔しい」と時折、声を詰まらせながら話しました。

大谷選手について聞かれると「信じられないようなシーズンだったし、見るのは楽しかった。翔平はすばらしい」と振り返ったうえで、今シーズン終了後にFAになることについては「彼とは話をするつもりだ。『翔平はどこに行くの?』と、いつも人に聞かれるが、それは彼しだい。最終的には彼が決断することだ。彼は私に何も言っていないし、静かに自分のやるべきことをやっている。そっとしておくべきだ」と大谷選手の決断を尊重する考えを示しました。

一方、自身の去就については「いろいろな臆測があるけれど、このチームのユニフォームを着て来年の春を迎える。まだエンジェルスとの契約が7年残っているし、毎年そうしている」と話し、アメリカの一部のメディアが伝えたトレードに関する報道を否定しました。

ネビン監督「今週末には会えるだろう」

今月19日に右ひじの手術を行った大谷選手は、手術後初めて本拠地で行われた25日のレンジャーズ戦には姿を見せませんでした。

エンジェルスのネビン監督は大谷選手について「彼は自宅にいる。手術からの回復には時間が必要だし、家でゆっくりしていると思う。でも彼はチームメイトと一緒にいたいと思っているので、今週末には会えるだろう」と話しました。

今月30日の土曜日に行われるアスレティックス戦の試合前に、毎年恒例となっているチーム内でのMVP=最優秀選手賞と、最優秀投手賞が発表される予定で、3年連続で投打のダブル受賞が確実な大谷選手がファンの前に姿を見せるか注目されます。