ウクライナ軍とロシア軍 無人機による攻撃の応酬激化か

ウクライナ軍は25日、南部オデーサ州などへロシア軍によるミサイルや無人機による攻撃があり、1人がけがをしたと発表しました。
一方、ロシア側もウクライナからの無人機による攻撃があったと発表していて、無人機による攻撃の応酬が激しくなっているものとみられます。

ウクライナ空軍は25日、未明に南部オデーサ州などへ合わせて13発のミサイルや19機の無人機によるロシア軍の攻撃があったと発表しました。

大半は迎撃したとしているものの、この攻撃によりオデーサで市民1人がけがをしたほか、港湾施設や農業用の倉庫が被害を受けたということです。

一方、ロシア国防省も25日、ウクライナと国境を接する西部クルスク州や、一方的に併合したウクライナ南部クリミアなどに複数の無人機が飛来したと発表しました。

攻撃はウクライナによるものだと主張していて、無人機での攻撃の応酬が激しくなっているものとみられます。

またウクライナ軍の参謀本部は25日、東部ドネツク州のバフムト近郊で、ウクライナ側が奪還した集落にロシア側の攻撃があり、これを退けたと発表しました。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、24日に発表した分析で「プーチン大統領がショイグ国防相に10月初旬までにウクライナの反転攻勢を阻止しロシア側が主導権を握るよう指示したという情報がある」と指摘していて、「前線でのロシア側の抵抗の激しさは、軍の司令部が政治的な目標を達成するためのものである可能性がある」という見方を示しています。