“ロシア西部の州にウクライナ側が無人機攻撃” 州当局が発表

ウクライナと国境を接するロシア西部の州当局は24日、ウクライナ側が州内に無人機攻撃を仕掛け、中心部の建物が損傷したと発表しました。
ロシア領内やロシアが一方的に併合したウクライナ南部のクリミアでは攻撃が相次いでいて、ロシア側の今後の対応が焦点となりそうです。

ウクライナ南部ヘルソン州の知事は24日、州内を流れるドニプロ川の西岸の街に対しロシアが攻撃を行い、複数の住宅が破壊されるなどして少なくとも男女2人が死亡し、警察官を含む3人がけがをしたと発表しました。

ヘルソン州ではその後も砲撃などがあり、地元の検察によりますと5人がけがをしました。

一方、ロシア国防省は24日、ウクライナ側が無人機攻撃を行い、ウクライナと国境を接する西部ベルゴロド州とクルスク州の上空で2機を撃墜したと発表しました。

このうちクルスク州の知事はSNSに「ウクライナの無人機が中心部にある行政の建物を攻撃した」と投稿し、建物の屋根がわずかに損傷したと主張しました。

ウクライナ当局は公式に関与を認めていませんが、複数の地元メディアは、ウクライナ国防省情報総局の関係者の話として、無人機の攻撃はウクライナ側によるもので、クルスク州にあるロシアの治安機関FSB=連邦保安庁の建物が標的で、直撃したと伝えています。

さらに州内では飛行場近くにある製油所に別の無人機が直撃し、火災が起きたとしています。

ロシア領内やロシアが一方的に併合したウクライナ南部のクリミアではこのところ攻撃が相次いでいて、ロシア側の今後の対応が焦点となりそうです。