日銀短観 民間予測 大企業・製造業の景気判断 2期連続で改善か

来月2日に公表される日銀の短観=企業短期経済観測調査について、民間の予測では自動車の生産が持ち直していることなどから、大企業・製造業の景気判断が2期連続で改善するという見方が多くなっています。

日銀の短観は国内の企業9000社余りに景気の現状を尋ねる調査で、来月2日の公表を前に、民間のシンクタンクなど12社が予測を発表しました。

予測では、景気を見る上で特に注目される大企業・製造業の景気判断を示す指数は、プラス4ポイントからプラス9ポイントとなっています。

12社中8社が、前回6月の調査結果のプラス5ポイントを上回り2期連続で改善すると見込んでいますが、改善は小幅にとどまるという見方が多くなっています。

改善の理由としては、半導体の供給不足が緩和傾向にあり、自動車や機械の生産が持ち直していることなどを挙げています。

一方で、3社が横ばい、1社がわずかに悪化すると予測していて、中国経済の減速や原材料価格の高騰が企業業績を押し下げていると分析しています。

また、大企業の非製造業については、インバウンドの増加で宿泊や飲食サービス業が回復しているとして、12社のうち10社が改善すると予測しています。