スポーツクライミングW杯 森秋彩が今シーズン初優勝

スポーツクライミング、リードのワールドカップ最終戦が中国で行われ、女子はパリオリンピック代表に内定している20歳の森秋彩選手が今シーズン初優勝を果たし、年間ランキングでも日本勢トップの4位に入りました。

スポーツクライミングのリードは1回のトライで壁を登り、制限時間内に登った高さを競う種目で、来年のパリオリンピックでは「ボルダー」との2種目の総合成績で争われます。

今シーズンのワールドカップ最終戦は24日、中国で行われ女子は8人で争う決勝に日本勢4人が進出しました。

先月行われた世界選手権のこの種目で金メダルを獲得し、パリオリンピック代表に内定している森選手は、持ち味のホールドをつかむ指の強さを発揮して、多くの選手が中盤で脱落する中で壁の上部まで登り今シーズン初優勝を果たしました。

このほかの日本勢は、谷井菜月選手が3位、伊藤ふたば選手が5位、野中生萌選手が6位でした。

森選手は、今シーズンのリードのワールドカップには3戦に出場し、優勝1回、2位が2回と安定した成績を残し、年間ランキングで日本勢トップの4位に入りました。

この種目の年間総合優勝は、オーストリアのジェシカ・ピルツ選手でした。

男子 安楽選手は3戦連続で優勝など日本が表彰台独占

一方、男子はこの種目でワールドカップの年間総合優勝を決めている16歳の安楽宙斗選手が3戦連続で優勝を果たしました。

8人で争われた男子の決勝には日本勢5人が進出し、世界選手権のこの種目の銀メダリストで高校生の安楽選手は、迷いのない軽やかな登りでテンポよく高度を上げていきました。

壁を最後まで登り切る「完登」はならなかったものの、壁の上部まで登ってほかの選手と大きな差をつけ、ワールドカップで3連勝を果たしました。

また、日本勢は
▽小俣史温選手が2位に入り
▽本間大晴選手が3位となって表彰台を独占し
▽緒方良行選手が4位、
▽百合草碧皇選手が6位でした。

安楽選手は、ことしから参戦したワールドカップで、史上初めて同一シーズンでボルダーとリードの両種目で年間総合優勝を果たす快挙を成し遂げ、この2種目の総合成績で争われるパリオリンピックの代表入りに向けて弾みをつけました。