「世界ゴリラの日」京都市動物園でゴリラの一家に好物の果物

9月24日は「世界ゴリラの日」です。京都市の動物園では、飼育されているゴリラの一家に好物の果物などがふるまわれました。

9月24日は、絶滅のおそれがある野生のゴリラの保護や、生息地である熱帯の森林の保全を呼びかけようと、保護に取り組む団体が「世界ゴリラの日」と定めています。

京都市左京区にある京都市動物園では、飼育している4頭のニシゴリラの家族に、日頃食べている、ささの葉などに加えてブドウやナシなどの果物が朝食にふるまわれました。

このうち父親のモモタロウは、木や遊具の陰に隠された餌を見つけると、指先で器用につまんで集め、口元に運んでいました。

また、ことし5歳になる次男のキンタロウは、元気いっぱいに走り回りながら、高い所に置かれた餌も探し当てていました。

訪れた人たちは、ゴリラが上手に餌を見つけて食べる姿をカメラにおさめたり、大きな歓声をあげたりしていました。

京都市動物園によりますと、ニシゴリラは、IUCN=国際自然保護連合の絶滅危惧種に指定されていて、国内では20頭が飼育されていますが、高齢化や繁殖が課題になっているということです。

千葉県から訪れた50代の女性は「いつもよりおいしいごはんをもらって、うれしそうに見えました。食いしん坊なお父さんゴリラが食い意地を張っているのが、ほほえましかったです」と話していました。