「泣き相撲」栃木の神社で赤ちゃんの健やかな成長願う伝統行事

元気な泣き声で赤ちゃんの健やかな成長を願う伝統行事「泣き相撲」が、24日に栃木県の神社で開かれました。

鹿沼市の生子神社に江戸時代から伝わるという「泣き相撲」は、「泣く子は育つ」という言い習わしにちなんだ伝統行事で、国の選択無形民俗文化財です。

力士にふんしたまわし姿の氏子が、境内に設けられた土俵に赤ちゃんを抱いて上がり、中央で「よいしょ、よいしょ」という掛け声に合わせて高く持ち上げます。

泣き通しの子から、終始きょとんとした子まで反応はさまざまでしたが、取組に勝敗はなく、最後は勝ち名乗りの記念写真に納まっていました。

神社には両親や祖父母も大勢詰めかけ、境内は華やいだ雰囲気に包まれていました。

初孫の1歳の女の子と参加した60代の女性は「見事な泣きぶりで、うちの子が勝ったと思います」と笑顔で話していました。

1歳の男の子を連れた30代の父親は「元気よく頼もしく育ってほしいです」と話していました。

神社の氏子総代の倉持和司さんは「少子化の中ですが、伝統行事として残していきたいです」と話していました。