ラグビーW杯 アイルランドが前回大会王者の南アフリカに勝利

ラグビーワールドカップフランス大会、1次リーグ・プールBのアイルランド対南アフリカは、世界ランキング1位で優勝候補のアイルランドが、前回大会王者の南アフリカに13対8で競り勝ち、3連勝で決勝トーナメント進出に大きく前進しました。

世界1位のアイルランドは、ともに1次リーグここまで負けなしで世界2位の前回大会王者、南アフリカと対戦しました。

ワールドカップでの対戦は今回が初めてです。

サンドニで行われた試合は、前半6分、アイルランドがペナルティーゴールで先制した後、両チームともに互いの守備を崩しきれず、両者譲らない展開が続きます。

しかし33分、アイルランドがフォワードの連続攻撃でこの試合最初のトライを決めて逆転し、7対3で前半を折り返しました。

後半は11分、南アフリカがスクラムからサイドに展開し、最後はチェズリン・コルビ選手がトライを奪って逆転します。

それでもアイルランドは後半19分、スクラムで押し込んでペナルティーキックを獲得すると、キャプテンを務めるジョニー・セクストン選手のペナルティーゴールで10対8と再び逆転しました。

その後、南アフリカが立て続けにペナルティーキックを外した一方、アイルランドはペナルティーゴールを決めて着実に得点を重ねてリードを守りきり、13対8で競り勝ちました。

第3戦目に入った1次リーグ、プールBは、1位のアイルランドが3勝し、勝ち点を14に伸ばして決勝トーナメント進出に大きく前進しました。

1次リーグ、プールBは、南アフリカが勝ち点10で2位、スコットランド、トンガなどは勝ち点0となっています。

「世界ランキング1位」のアイルランド 決勝T進出に弾み

試合はプレースキックの精度が勝敗を分ける形となりました。

世界の強豪と互角の力を持ちながらワールドカップではこれまでベスト8が最高のアイルランドは、去年夏、ニュージーランド代表を破って世界ランキング1位の座をつかむとヨーロッパの強豪6か国で争う「シックスネーションズ」で全勝優勝を果たし、世界1位を維持したまま今大会に臨んでいます。

試合後、アイルランドのキャプテンを務めるジョニー・セクストン選手は「アイルランドにとって最高の日です。彼らのようなチームを相手に激しく戦う真剣勝負の力比べのようなものでした」と話していました。

決勝トーナメント進出に大きく前進したアイルランド。準々決勝に進めばフランスかニュージーランドとの対戦が有力となり、ベスト4の壁を破れるか注目されます。