NASAの探査機が採取 小惑星の石など入ったカプセル 帰還へ

日本の探査機「はやぶさ2」のように小惑星に着地して石や砂などを採取したNASA=アメリカ航空宇宙局の探査機が、採取した石などの入ったカプセルを地球に帰還させるミッションに日本時間の24日夜から25日未明にかけて挑みます。

2016年に打ち上げられたNASAの探査機「オシリス・レックス」は地球からおよそ3億キロ離れた小惑星「ベンヌ」に着地して表面にある石や砂など、推定およそ250グラムを採取したあと、地球に向かって飛行していました。

そして、探査機が採取した、石などの試料が入ったカプセルを地球に帰還させるミッションが、日本時間の24日夜から25日未明にかけて行われます。

カプセルは直径およそ80センチ、高さおよそ50センチの円盤のような形をしていて、探査機から切り離されたあと大気圏に突入し、上空でパラシュートを広げてアメリカ・ユタ州の砂漠地帯に落下する予定です。

小惑星の石などの試料を地球に持ち帰ることに成功すれば、日本の「はやぶさ」と「はやぶさ2」に次いで3例目となり、大きな注目が集まっています。

試料は地球の生命の起源や太陽系の成り立ちについて貴重な情報をもたらすことが期待されていて、日本も含む世界中の研究者が解析を進める予定です。

また、カプセルを切り離した探査機はその後、地球から遠ざかり、別の小惑星の探査に向かう計画です。