京成電鉄 来春から運賃10円値上げ バリアフリー化進めるため

千葉県内と東京都内を結ぶ京成電鉄は、駅のホームドア設置などのバリアフリー化を進めるため、来年春から1回当たりの乗車運賃を10円値上げすることになりました。

京成電鉄によりますと、運賃の値上げは、京成本線、押上線、金町線などの6つの路線で来年春に行われます。

▽1回の乗車につき10円
▽通勤定期では6か月の場合で3240円を上乗せしますが、通学の定期は対象外です。

今回の値上げは駅などのバリアフリー化を進めるため、転落防止のホームドアやエレベーターの設置などの費用を運賃に上乗せする制度を活用して行われるものです。

京成電鉄は値上げ分の年間およそ19億円をバリアフリー設備の整備に充てるとしています。

日本一短い鉄道も来年3月から値上げへ

また、東成田駅で京成電鉄に接続する日本一短い鉄道、芝山鉄道も来年3月から運賃を値上げすることになりました。

消費税率の引き上げに伴うものを除くと2002年の開業以来初めての値上げで
▽通常の運賃を200円から220円に
▽通勤定期はおよそ10%それぞれ値上げします。
▽通学定期は据え置きです。

芝山鉄道では「コロナ禍での利用者の減少や施設の老朽化、物価高の影響で、今の運賃を維持できず、ご理解いただきたい」としています。