ロシア セバストポリのロシア黒海艦隊司令部が“攻撃受けた”

ロシア国防省は、一方的に併合したウクライナ南部クリミアにあるロシア海軍の黒海艦隊の司令部がミサイル攻撃を受け、損壊したと発表しました。

ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミアのロシア側の地元幹部は22日、SNSで軍港都市セバストポリにあるロシア海軍の黒海艦隊の司令部がミサイルによる攻撃を受けたと明らかにしました。

ウクライナのメディアはセバストポリで爆発音がしたとしているほか、白い煙があがっているとする写真などを伝えています。

またロシア側の地元幹部は、黒海艦隊司令部で消火活動が行われているとしているほか、ロシア国営のタス通信は司令部への攻撃によって、およそ200メートルにわたってがれきが散乱していると伝えています。

ロシア国防省は「ウクライナ軍のミサイル攻撃に対し、5発のミサイルを迎撃した。攻撃で黒海艦隊司令部の施設が損壊した」と発表しました。また、兵士1人が死亡したと発表しましたがその後訂正し、「兵士1人の安否が確認されていない」としています。

一方、ウクライナ空軍の司令官はSNSで黒海艦隊の司令部とみられる施設から煙があがっている様子の映像とともに「われわれは新たな攻撃があると言っていた。セバストポリはウクライナ海軍の都市だ」などと投稿し攻撃への関与を示唆しました。

領土の奪還を目指して反転攻勢を続けるウクライナ軍は、最近、クリミアの黒海艦隊に対してミサイルや無人機による攻撃を続けているとみられ、ロシア側も警戒を強めています。