岩手 一戸や二戸 大雨で住宅25棟浸水被害 土砂を取り除く作業

21日大雨となった岩手県では、一戸町や二戸市でこれまでに住宅合わせて25棟で浸水の被害が確認され、住民が道路や住宅の敷地内の土砂を取り除く作業に追われました。

岩手県内では21日、北部を中心に夜遅くまで雨が降り続きました。

21日午前0時から22日朝5時までに降った雨の量は
▽洋野町種市で135ミリ
▽雫石町の葛根田で106ミリ
▽滝沢市で105.5ミリなどと平年の9月、1か月間の雨量の半分からところによっては7割を超える大雨となりました。

一戸町によりますとこの大雨でこれまでに
▽床上浸水が2棟
▽床下浸水が21棟、確認されたということです。

また、二戸市でも
▽これまでに床下浸水が2棟、確認され、岩手県内での浸水被害は合わせて25棟に上っています。

このうち、地域を流れる小川があふれ、住宅合わせて19棟が水につかる被害を受けた一戸町の本町では、22日、住民が道路や住宅の敷地に流れ込んだ土砂を取り除いたり、洗い流したりしていました。

床上まで水につかった家の80代の女性は「とにかく怖くてきのうは寝られなかったです。ゴーっと音が鳴ってすぐに水が入ってきました。台所や押し入れまで泥水が流れてきました」と話していました。

盛岡地方気象台は、岩手県内では大雨の影響で地盤が緩んでいるところや増水している川があるとして引き続き注意を呼びかけています。