松村国家公安委員長の政党支部 指名停止受けた企業から寄付

今月、国家公安委員長に就任した松村祥史参議院議員が代表を務める自民党の支部が、国などから指名停止措置を受けた企業から、合わせて28万円の寄付を受けていたことが分かりました。
松村国家公安委員長の事務所は、道義的見地から21日返金したとしています。

おととし・令和3年分の政治資金収支報告書によりますと、松村国家公安委員長が代表を務める「自民党熊本県参議院選挙区第一支部」は、熊本県荒尾市の建設会社から毎月1万円の寄付を受け取っています。

この会社は、虚偽の内容に基づく通知書を提出し、公共工事の入札参加資格申請を行ったなどとして、熊本県からおととし6月に指名停止措置などの処分を受け、その後、国土交通省などからも、それぞれ指名停止措置を受けました。

さらに去年1月にはこの会社の当時の代表が公契約関係競売等妨害の疑いで警察に逮捕され、熊本県などから指名停止措置を受けています。

松村国家公安委員長の事務所によりますと、今月までに受けていた合わせて28万円の寄付を、21日返金し、収支報告書に関する手続きを進めるとしています。

NHKの取材に対し、事務所は「法令に違反するものではございませんが、道義的見地から、令和3年に指名停止措置を受けていた期間における寄付については、すでに返金しました。令和4年の指名停止については、社長が逮捕されていることを踏まえ、指名停止期間およびそれ以降いただいた寄付を返金し、今後は、この企業からは寄付をいただかないこととしました」としています。