広い範囲で大気不安定 あす未明にかけて激しい雨のおそれ

前線を伴った低気圧の影響で、西日本から北日本にかけての広い範囲で大気の状態が不安定になり、東北や北陸などでは激しい雨が降っています。東日本の日本海側や東北では21日の夜遅くにかけて、近畿や東海、関東甲信では22日未明にかけて雷を伴った激しい雨が降るおそれがあり、土砂災害に厳重に警戒してください。

気象庁によりますと、日本海にある低気圧からのびる前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、西日本から北日本にかけての広い範囲で大気の状態が不安定になっていて東北や北陸などに発達した雨雲がかかっています。

午後6時までの1時間には
▽国土交通省が石川県白山市に設置した雨量計で48ミリ、
▽秋田県の大館能代空港で38ミリのいずれも激しい雨を観測しました。

これまでに降った雨で、秋田県と岩手県、青森県では土砂災害の危険性が非常に高まり土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。

低気圧は22日にかけて東北付近から日本の東に進み、これに伴って前線が西日本から北日本を通過する見込みで、
▽東日本の日本海側や東北では21日の夜遅くにかけて、
▽近畿や東海、関東甲信では22日未明にかけて雷を伴った激しい雨が降るおそれがあります。

22日の夕方までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで
▽東海で150ミリ、
▽近畿と関東甲信で100ミリ、
▽北陸と新潟県、東北で80ミリと予想されています。

気象庁は土砂災害に厳重に警戒するとともに、低い土地の浸水や川の増水に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうに十分注意するよう呼びかけています。

急に空が暗くなったり冷たい風が吹いたりするなど発達した積乱雲が近づく兆しがある場合は頑丈な建物の中に移動するなど安全を確保してください。