長期金利 0.725%まで上昇 2014年1月以来の水準

20日の債券市場では日本の国債を売る動きが強まり長期金利は0.725%をつけ、2014年1月以来の水準まで上昇しました。

国債は、売られると価格が下がって、金利が上昇するという関係にあります。

20日の債券市場では日本国債を売る動きが強まり、長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りが午後の取り引きで0.725%まで上昇しました。

これは2014年1月以来、9年8か月ぶりの水準です。

長期金利が上昇した背景には、19日のアメリカの債券市場で金融引き締めが長期化するとの見方から長期金利が一時、15年10か月ぶりに4.37%まで上昇したことがあります。

これを受けて日本の債券市場では、長期金利がさらに上昇しても日銀がこれを抑える対応をとりにくくなるとの見方から金利の上昇圧力が強まっています。

また、日銀が金融政策を修正するタイミングが近づいているのではないかという観測もあってこれも、国債を売る動きにつながりました。

市場関係者は「今週は日本とアメリカで金融政策を決める会合が相次ぐが、その結果を見極めたいという空気も強く、取り引きに慎重な投資家も多い」と話しています。