ブルージェイズ 菊池雄星 大リーグ5年目で初の10勝目

大リーグ、ブルージェイズの菊池雄星投手は19日、ヤンキース戦に先発し、6回途中1失点で勝ち投手になり、大リーグ5年目で自身初となる10勝目をあげました。

ことし8月2日に9勝目を挙げてから7試合勝ちのない菊池投手は19日、相手の本拠地、ニューヨークで行われたヤンキース戦に中5日で先発登板しました。

1回に1点を先制してもらった菊池投手はその裏、1アウト一塁から3番バッターに甘く入ったカーブを捉えられ、タイムリーツーベースを打たれて同点に追いつかれました。

2回以降は変化球を低めに集め、右バッターが9人並ぶヤンキース打線を8人連続でアウトにするなど、5回まで無失点に抑えました。

3点リードの6回もマウンドに上がり、先頭バッターにフォアボールを与えたところで、勝ち投手の権利を持って交代しました。

この試合、5回3分の0イニングを投げて、打たれたヒットは4本、与えたフォアボールは1つ、奪った三振は7つで1失点と好投しました。

試合はブルージェイズが7対1で連勝を4に伸ばし、勝ち投手になった菊池投手は大リーグ5年目で、自身初のふた桁勝利となる10勝目をあげてワイルドカード争いで2位につけているチームに貴重な勝利をもたらしました。

菊池投手の今シーズンの通算成績は10勝6敗、防御率は3.74です。

菊池「やっとたどりついた まだここが天井と思っていない」

菊池投手は先月2日に9勝目をあげたあと勝ち星に恵まれず、8回目の登板で10勝目をあげました。

試合後は「あまり考えないようにしていたが、やっぱりひとつの区切りというところで、5年目で初めてなのでやっとという思いもあるし、うれしい。家族やトレーナーや通訳と一緒に悩んで、一緒に戦って、やっとここにたどりついた。まだまだ、ここが天井だとは思っていないが、みんなでひとつ喜べるというのはうれしい」と節目の勝利をかみしめていました。

一方、試合中は首や左肩の辺りを気にする様子を見せ、82球でマウンドを降りたことについては、「筋肉がつったという感じで2、3球そういう時があった。夏場の西武ドームとか、脱水や疲れてくると起きる」と明かしました。

次の登板には影響はないということですが「ふだんは13、4時間寝るが、きょうはちょっときのうから燃えて興奮して11時間くらいしか寝られなかった。よく寝て、しっかりバナナを食べたい」と上機嫌で答えていました。