中国外相 プーチン大統領側近と会談 “安全保障などで協力”

ロシアを訪問している中国の王毅外相は19日、プーチン大統領の側近のパトルシェフ安全保障会議書記と会談し、2国間の安全保障面などでの協力のほか、多国間の枠組みでの協力を強化していくことで合意しました。

中国の王毅外相は19日、訪問先のモスクワで、プーチン大統領の側近、パトルシェフ安全保障会議書記と会談しました。

このなかで王外相は「中国とロシアは責任ある大国として国際舞台で緊密に協力し、あらゆる覇権主義的な行為に反対する」と述べ、アメリカを念頭に、中ロ両国が連携して対抗していく考えを示しました。

これに対して、パトルシェフ氏は「西側諸国がロシアと中国を封じ込めようとする中で、国際舞台における中ロ両国の協調と協力を深めることは特に重要だ」と応じ、両国は安全保障面などでの協力のほか、上海協力機構やBRICSなど多国間の枠組みでの協力を強化していくことで合意しました。

ロシア側の発表によりますと、会談ではウクライナ情勢や朝鮮半島情勢について意見を交わしたほか、両国の軍事協力についても協議したとしています。

中国としてはロシアとの結束をアピールすることで、対立するアメリカをけん制するねらいがあるとみられます。