イーロン・マスク氏 「X」全利用者に少額課金求める考え示す

アメリカのソーシャルメディア大手、旧ツイッター「X」を所有するイーロン・マスク氏は、機械的に自動投稿する大量の「ボット」を排除するためとして、Xのすべての利用者に少額の課金を求める考えを示しました。

これはイーロン・マスク氏が、国連総会に出席するためアメリカを訪れているイスラエルのネタニヤフ首相との会談の中で明らかにしたものです。

Xは現在、アカウントの認証を受けたり、長文の投稿ができたりする月額8ドルの有料サービスを展開していますが、マスク氏は少額の課金の仕組みをすべての利用者に適用するとしています。

具体的な金額は明らかになっていません。

理由についてマスク氏は「大量のボットと戦うために考えられる唯一の方法だ」などと述べ、機械的に自動投稿する大量の「ボット」を排除するためだと説明しています。

Xをめぐっては、有力なユダヤ人団体が反ユダヤ主義の投稿が大量に見つかったと発表し、会社が投稿内容の管理を行っていないと指摘していましたが、マスク氏は今月、「誤った非難だ」と主張したうえで、広告収入が激減したと反発していました。

マスク氏としてはすべての利用者に課金することで、誤情報や差別的な発言の拡散につながるおそれがある「ボット」を排除できると考えたとみられます。

ただ、投稿内容の管理がしやすくなる反面、課金で利用者離れが進む可能性もあり、今後、実際に課金に踏み切るのか注目されます。