尖閣諸島周辺EEZ内に中国のブイ 中国側に抗議と即時撤去を要求

ことし7月、沖縄県の尖閣諸島周辺の日本のEEZ=排他的経済水域内に中国のブイが設置されているのが確認され、松野官房長官は中国側に抗議するとともに即時撤去を求めたことを明らかにしました。

日本政府によりますと、ことし7月、海上保安庁が沖縄県の尖閣諸島周辺の日本のEEZ=排他的経済水域内に、中国のブイが設置されているのを確認し、7月15日に、付近を航行する船舶の安全を確保するため航行警報を出して注意を呼びかけたということです。

松野官房長官は午後の記者会見で「排他的経済水域でわが国の同意なく構築物を設置することは、国連海洋法条約の関連規定に反する。速やかに外交ルートを通じて中国側に対して抗議し、ブイの即時撤去を求めた」と明らかにしました。

そのうえで「引き続き関係省庁が緊密に連携し、付近を航行する船舶の安全の確保や警戒監視に万全を期すとともに、わが国の領土、領海、領空を断固として守り抜くという考えのもときぜんかつ冷静に対処していく」と強調しました。