上川外相 米国務長官と会談 国際社会の課題 緊密に連携で一致

国連総会にあわせてニューヨークを訪問している上川外務大臣は、アメリカのブリンケン国務長官と会談し、ロシアによるウクライナ侵攻や中国の海洋進出など、国際社会が直面する課題について両国が緊密に連携して対応していくことで一致しました。

就任後、初となる外国訪問でニューヨークを訪れている上川外務大臣は、日本時間の19日朝、アメリカやイギリスの外相、IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長などと個別に会談しました。

このうちアメリカのブリンケン国務長官との会談では、ロシアによるウクライナ侵攻や、中国の海洋進出など、国際社会が直面する課題について両国が引き続き、緊密に連携して対応していくことで一致しました。

また、IAEAのグロッシ事務局長との会談では、福島第一原発の処理水の海洋放出について「今後も国内外に対して、科学的で透明性の高い説明を続けていく」と述べました。

そして、福島第一原発にIAEAの職員が常駐することや、モニタリングの結果をIAEAが確認することなどが盛り込まれた、両者が協力して取り組んでいく内容を定めた文書に署名しました。

上川大臣は20日以降も、フランスやオーストラリアなどの外相と会談する予定で、関係の構築に努めたい考えです。

米 ブリンケン国務長官「一緒に仕事すること楽しみにしている」

アメリカのブリンケン国務長官は上川外務大臣との会談の冒頭「日米の間のパートナーシップは、かつてないほど強固で、重要となっており、われわれにはともに取り組まなければならないことが数多くある。一緒に仕事をすることを楽しみにしている」と述べました。