レスリング世界選手権 高谷大地が銅 パリ五輪代表内定確実に

セルビアで行われているレスリングの世界選手権は18日、男子フリースタイル74キロ級の3位決定戦が行われ高谷大地選手がギリシャの選手に勝って銅メダルを獲得し、来年のパリオリンピックの代表内定を確実にしました。

レスリングの世界選手権は16日にセルビアのベオグラードで開幕し去年、ウクライナへの軍事侵攻を理由に参加が認められていなかったロシアとベラルーシの選手は中立な個人の選手として出場しています。

また、5位以内に入った選手の国や地域にはパリオリンピックの出場枠が与えられ、日本選手は3位以内に入ればパリ大会の代表に内定します。

男子フリースタイルではオリンピックで行われる階級のうち74キロ級で、敗者復活戦を制した高谷選手が3位決定戦に進みました。

そして、ギリシャの選手に勝って銅メダルを獲得し、来年のパリオリンピックの代表内定を確実にしました。

また、57キロ級の決勝も行われ樋口黎選手は試合の前に行われた計量をパスして来年のパリオリンピック代表に正式に内定しました。

試合では地元セルビアの選手に4対7で負けて銀メダルでした。

一方、65キロ級で東京オリンピック金メダリストの乙黒拓斗選手が3回戦でハンガリーの選手に敗れて19日に行われる敗者復活戦に回りました。

また、97キロ級の石黒峻士選手は3回戦で敗れました。

高谷大地選手とは

男子フリースタイル74キロ級の高谷大地選手は京都府出身の28歳。

スピードあるタックルを中心とした攻撃力が持ち味です。

高校時代はインターハイと国民体育大会で優勝して拓殖大学の1年生の時には、全日本選抜選手権で優勝しました。

ただ、オリンピックへ出場した経験はなくこれまでは3大会連続で出場した兄の惣亮選手のサポートに回っていました。

パリ大会に向けては「自分が主人公になる」と10キロ近く階級を上げて、持ち味のタックルや組み手での力強さなどに磨きをかけてきました。

そして去年の全日本選手権とことしの全日本選抜選手権で優勝して初めてのオリンピック出場を目指して世界選手権に臨んでいました。