北朝鮮 “キム総書記のロシア訪問 新たな転換的局面”

北朝鮮は、キム・ジョンウン(金正恩)総書記が、17日、ロシア訪問の一連の日程を終え、帰国の途についたと、18日に発表しました。

北朝鮮は「両国関係の強化において新たな転換的局面を切り開いた」と強調していて、軍事協力を含めてロシアとの関係強化を加速させる見通しです。

北朝鮮のキム・ジョンウン総書記は、17日、ロシア極東の中心都市、ウラジオストクで極東連邦大学などを視察したあと、専用列車で帰国の途につきました。

北朝鮮は18日、国営の朝鮮中央テレビを通じて、駅で行われた見送りの式典やキム総書記が専用列車で出発する写真を公開しました。

キム総書記は帰国に先立って視察した大学に対して、両国の科学技術分野での協力で重要な役割を果たすことへの期待を表明したということです。

また、この大学で学ぶ北朝鮮の留学生と会って「わが国の繁栄に一役を担う有能な科学技術人材、革命人材になるべきだ」と述べ、ロシアとの教育分野での交流に意欲を示しました。

北朝鮮は報道のなかで、4年ぶりとなるキム総書記のロシア訪問について「両国関係の強化と発展の歴史において、新たな転換的局面を切り開いた」と強調しています。

北朝鮮は来月、朝鮮労働党の創立記念日を控えていて、新型コロナの感染拡大後初めてとなる外国訪問の成果を誇示する一方、軍事協力を含めてロシアとの関係強化を加速させる見通しです。