京都 嵐山に「スマートごみ箱」設置 自動圧縮で収容量は5倍に

秋の紅葉シーズンを前に、京都市はごみを自動で圧縮する機能がついたごみ箱を嵐山に設置しました。

「スマートごみ箱」と呼ばれる新たなごみ箱は、嵐山の人気の観光スポット「竹林の小径」に設置されました。

大津市の会社が京都市に寄付したもので、ごみがたまると内部のセンサーが感知して、500キロを超える圧力で中身を圧縮します。

圧縮しない場合と比べて、およそ5倍の量のごみを収容できるほか、ごみの量を遠隔で把握できる通信機能も備えていて、従来よりも効率的な収集につなげることができるということです。

京都市では国内観光やインバウンドが回復するなか、ごみ箱からごみがあふれることもあり、紅葉シーズンには問題が深刻化することも懸念されています。

地元の観光団体、嵐山保勝会の牧野順二会長は「ごみ箱を置けば置くほど、よりたくさんごみが捨てられてしまうのでバランスが難しい。スマートごみ箱はその解決策のひとつになるかもしれない」と話していました。

京都市の松岡竜太郎美化活動支援係長は「これでごみ問題がすべて解決するとは思っていないので、マナーの啓発活動を進めるとともに、テイクアウトをしている店にごみ箱を置いてもらうなど、地元の人たちと協力していきたい」と話していました。