金融庁職員や弁護士を名乗る男からうその話 約3800万円被害

長野県に住む80代の女性が金融庁の職員や弁護士などを名乗る男たちから電話でされたうその話を信じ、現金およそ3800万円をだまし取られ、警察は特殊詐欺事件として捜査しています。

警察によりますと、ことし7月下旬、上田市に住む80代の女性の自宅に不動産業者を名乗る男から電話があり、「市内に介護施設を新設するが、優先して入所できる権利がある」などとうその話をされました。

その後、次々と電話があり、施設の関係者を名乗る男からは「入所する名義貸しをした」などと言いがかりを付けられ、金融庁の職員や弁護士を名乗る男からも、「金融庁に口座を凍結されるから現金を預かる」などと言われたということです。

これらの話を信じた女性は7回にわたって、現金あわせて3885万円を郵送するなどしたということですが、その後、相手と連絡が取れなくなり、16日、警察に被害届を出したということです。

警察は特殊詐欺事件として捜査していて、不審な電話があったらすぐに警察に相談することなどを呼びかけています。