ウクライナ軍 ロシア一方的に併合のクリミアへ攻撃強める

ウクライナ軍は、ロシア海軍の黒海艦隊が拠点とする軍港都市に巡航ミサイルなどで攻撃を行い、揚陸艦と潜水艦に損傷を与えたのに続いて14日地対空ミサイルシステムを攻撃したと発表するなど、ロシアが一方的に併合したクリミアへの攻撃を強めています。

ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミアでは、ウクライナ軍が今月13日、ロシア海軍の黒海艦隊が拠点とする軍港都市セバストポリにイギリスから供与された巡航ミサイルなどで攻撃を行い、揚陸艦と潜水艦に損傷を与えました。

これについてイギリス国防省が15日に発表した分析によりますと、損傷した潜水艦は、ウクライナを攻撃し、黒海などにロシアの力を誇示するうえで大きな役割を果たしていて、ロシア海軍に与えた打撃は大きいという見方を示しました。

また、ウクライナ軍は14日、クリミア半島の西部エウパトリヤ近郊にあるロシア軍の地対空ミサイルシステムを攻撃したと発表しました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は14日に公開した動画で「占領軍の防空システムの破壊というすばらしい勝利に感謝する。極めて重要な成果だ」と述べ、ウクライナ保安庁と海軍をたたえました。

反転攻勢を進めるウクライナ軍は、東部や南部で占領された領土の奪還を進めるとともにクリミアへの攻撃を強めています。