キム総書記 16日にもウラジオストク訪問 太平洋艦隊など視察へ

ロシア極東を訪れている北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記は、16日にも極東の中心都市ウラジオストクを訪問する見通しです。ロシア海軍の太平洋艦隊などを視察し、ロシアとの間で軍事面の協力を模索するものとみられます。

北朝鮮のキム・ジョンウン総書記は、13日にロシア極東でプーチン大統領と首脳会談を行った後も、極東地域の視察を続けています。

15日は、チェ・ソニ外相や軍の幹部らを伴って極東ハバロフスク地方の工業都市コムソモリスク・ナ・アムーレを訪れ、ロシアの産業貿易相を兼務するマントゥロフ副首相に案内され、ロシア空軍のスホイ戦闘機などを製造する工場を視察しました。

その後、再び専用列車に乗って沿海地方を南下しているとみられ、16日にも極東の中心都市ウラジオストクを訪問する見通しです。

ウラジオストクでは、ロシア海軍の太平洋艦隊を視察する見通しで、ロシアからはショイグ国防相が同行する可能性があり、両国の軍事面の協力を模索するとみられます。

一方、キム総書記と会談したプーチン大統領は、15日にはロシア南部ソチで同盟関係にあるベラルーシのルカシェンコ大統領と会談し、欧米に対抗する国々との結束を強める姿勢を打ち出しました。

この際、記者団から北朝鮮との関係について質問されると「ロシアと北朝鮮の関係を発展させる機会を見いだしていく」と述べ、北朝鮮に対する国連の制裁措置などがあるなかでも、両国の関係を発展させる意向を示しました。