国民 元副代表が賃上げや雇用担当の総理大臣補佐官に

国民民主党の元参議院議員が賃上げや雇用を担当する総理大臣補佐官に起用されました。国民民主党内では党の政策実現につながると期待する声がある一方、連立政権参加の可能性については否定的な意見が出ています。

大手電機メーカーなどでつくる労働組合「電機連合」の出身で、国民民主党の副代表を務めた矢田稚子 元参議院議員は15日、賃上げや雇用を担当する総理大臣補佐官に起用されました。

矢田氏は記者団に対し「働く人の声を国政につなぎたい」と述べました。

これを受けて国民民主党内では、榛葉幹事長が「われわれはいろいろなパイプを駆使して政策実現しようとしている。矢田氏の存在もその1つになり得る」と述べるなど、賃上げをはじめ党の政策実現につながると期待する声が出ています。

一方で、自民・公明両党の連立政権参加の可能性については労働組合出身の議員も含め「別の話であり、国民の支持は得られない」などとして否定的な意見が出ています。

国民民主党の玉木代表は、エネルギー価格の高騰対策をめぐって政府・与党と政策協議を行うことに意欲を示していて、今後、協議が進むかどうか注目されます。