ゼレンスキー大統領“ロシア軍防空システム破壊は重要な成果”

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアが一方的に併合した南部クリミアにあるロシア軍の防空システムを破壊したと明らかにし「極めて重要な成果だ」と強調しました。

ウクライナ軍は14日、クリミア半島の西部エウパトリヤ近郊にあるロシア軍の地対空ミサイルシステムを攻撃したと発表しました。

これについてウクライナのゼレンスキー大統領は14日に公開した動画で「占領軍の防空システムの破壊というすばらしい勝利に感謝する。極めて重要な成果だ」と述べ、ウクライナ保安庁と海軍をたたえました。

クリミアでは、先月にもロシア軍の最新鋭の地対空ミサイルシステム「S400」が破壊されています。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は14日「ロシアにとって重要な防空システムへの攻撃は2度目で、このような戦術的な失敗は、クリミア占領下のロシアの防空体制に広範なシステム上の問題があることを反映している可能性がある」と分析しています。

また、ウクライナ軍は15日、東部ドネツク州の激戦地バフムトの南およそ10キロにある集落アンドリーイウカを奪還したと発表しました。

ウクライナ軍参謀本部は、バフムトや、南部ザポリージャ州の主要都市メリトポリに向けて反転攻勢を続けていて、ロシア軍の激しい攻撃を受けながらも占領された地域を少しずつ解放していると強調しました。

英国防省 “ロシア海軍に与えた打撃大きい”

ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミアでは、今月13日、ロシア海軍の黒海艦隊が拠点とする軍港都市セバストポリにウクライナ軍が巡航ミサイルなどで攻撃を行い、揚陸艦と潜水艦に損傷を与えました。

これについてイギリス国防省は15日「公開された証拠に基づけば、ドックで整備中だった2隻のうち揚陸艦はほぼ確実に破壊され、潜水艦も壊滅的な損傷を受けた可能性が高い」と指摘しました。

このうち潜水艦は、黒海艦隊に所属する巡航ミサイルが搭載可能な潜水艦4隻のうちの1隻で、ウクライナを攻撃し、黒海などにロシアの力を誇示する上で大きな役割を果たしたということで、ロシア海軍に与えた打撃は大きいとの見方を示しました。

また潜水艦の復旧には相当の年数と巨額の費用がかかり、ドックは残骸の撤去作業などで何か月も使用できなくなる可能性があるとして艦船の補修作業が困難になると分析しています。