上智大生殺害事件から27年 遺族や捜査員が情報提供呼びかけ

東京 葛飾区で上智大学の女子学生が殺害され自宅が放火された事件は、未解決のまま今月で27年となりました。15日は遺族や捜査員が自宅の跡地に花を手向け、情報提供を呼びかけました。

1996年9月9日、東京 葛飾区の住宅で、上智大学4年生の小林順子さん(当時21)が何者かに刃物で殺害され、自宅が放火されました。

事件は未解決のまま今月で27年となり、15日は父親の賢二さんや捜査員が自宅の跡地を訪れて花を手向けました。

このあと、現場近くの柴又駅で「どんなささいな情報でもお寄せください」などと、利用者に声をかけながら、情報提供を呼びかけるチラシを配りました。

この事件では、現場のすぐ近くで、身長1メートル50センチから60センチくらいで黒いズボンとコートを身につけた不審な男が目撃されています。

父親の賢二さんは「夢だった海外留学を目前に控えた娘の命と将来を奪った犯人は許せない。1日でも早い事件解決が娘の無念を晴らす唯一の方法だと思うので、そのためにできることは何でもやりたい」と話していました。

亀有警察署の三谷貞博署長は「捜査員は事件解決に向けて全力で捜査にあたっているので情報を寄せてほしい」と話していました。

情報提供は亀有警察署の捜査本部03ー3607ー0110で受け付けています。