台湾 自主開発の軍用無人機を公開

台湾の蔡英文政権が中国の圧倒的な軍事力に対し、機動性のある装備で抑止する「非対称戦」を掲げるなか、台湾国防部は新型を含む自主開発の軍用無人機を公開しました。

台湾の台北では航空宇宙や防衛に関する技術の見本市が14日から始まる予定で、これを前に、国防部が自主開発の装備を紹介するブースを13日にメディアに公開しました。

注目されたのが11種類の軍用無人機で、このうち、初公開された開発中の新型の自爆型無人機は、車両などから多数をまとめて発射して目標を精密に攻撃できるということです。

また、「紅雀3」という名称の無人機は垂直に離着陸ができ、小型の艦艇などを起点として、沿岸での監視などの活動を行えるということです。

さらに、大型の「騰雲」は滞空時間が20時間以上、作戦行動半径が1100キロ以上で、昼夜を問わず広域で監視や偵察などができ、近く量産が始まる見込みです。

蔡英文政権はアメリカからの武器売却だけに頼らず、必要な装備を自前で量産する「国防自主」と、圧倒的な軍事力をもつ中国を機動性のある装備で抑止する「非対称戦」を掲げ、とりわけ、ロシアによるウクライナ侵攻で注目される無人機の開発に力を入れています。