岸田首相 内閣改造 選挙もにらみ政権浮揚つなげられるか焦点

第2次岸田第2次改造内閣が発足しました。物価高を受けた経済対策の策定などに取り組む方針で、衆議院の解散・総選挙もにらみながら、政権浮揚につなげられるかが焦点となります。

岸田総理大臣は13日、自民党の役員人事と内閣改造を行い、第2次岸田第2次改造内閣が発足しました。

岸田総理大臣は記者会見で、経済や社会、国際情勢は急速に変化しているとした上で、「この内閣は『変化を力にする内閣』だ。変化を力として閉塞感を打破し、『あすはきょうよりよくなる』と誰もが思える国づくりを一緒に行っていく」と述べました。

そして、経済を最優先にする姿勢を強調し、物価高などを受けた経済対策を来月中をめどにとりまとめ、裏付けとなる補正予算案の編成を指示する考えを明らかにしました。

岸田総理大臣としては対策を実行に移しながら、物価高を上回る持続的な賃上げの実現などを目指していく考えです。

また、デジタル行財政改革も重要政策に掲げ、マイナンバーカードの問題の総点検と再発防止を着実に進め、国民の不安払拭に努めることにしています。

さらに、岸田総理大臣は中国や北朝鮮などの動向も踏まえ、来週、アメリカを訪れ、国連総会に出席するなど、首脳外交を積極的に展開する考えです。

今後は衆議院の解散・総選挙や来年の自民党総裁選挙もにらみながら、低迷する内閣支持率を回復させ、政権浮揚につなげられるかが焦点となります。