アメリカ 8月の消費者物価指数 前年同月比3.7%上昇

アメリカの8月の消費者物価指数が発表され、前の年の同じ月と比べて3.7%の上昇となり、上昇率は前の月から2か月連続で拡大しました。

アメリカ労働省が13日に発表した先月の消費者物価指数は、前の年の同じ月と比べて3.7%上昇しました。

上昇率は7月を0.5ポイント上回り、2か月連続で拡大しました。

項目別では、輸送費が前の年の同じ月と比べて10.3%、外食が6.5%上昇しましたが、ガソリンは3.3%下落しました。

ただ、このところ、国際的な原油の先物価格が上昇していることから、前の月と比べた場合、ガソリンは上昇率が10.6%となっていて、原油高が今後、物価を押し上げる要因となる可能性があります。

一方、変動の大きい食品やエネルギーを除いた物価指数は、前の年の同じ月と比べて4.3%の上昇と、おととし9月以来、1年11か月ぶりの低い水準となっています。

市場では、中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が9月19日から2日間開く金融政策を決める会合で利上げを見送るという見方が強まっていますが、終了後の会見でパウエル議長が今後の金利の水準などについてどのような発言をするか注目されます。