鈴木誠也 ホームラン含む3打点も チーム敗れ首位と4ゲーム差に

大リーグ、カブスの鈴木誠也選手は、12日のロッキーズ戦でツーランホームランを含む3安打3打点と活躍しました。しかし、チームは敗れ、地区優勝を争う首位ブルワーズとのゲーム差は「4」に広がりました。

鈴木選手は相手の本拠地、コロラド州デンバーで行われたロッキーズ戦に6番・ライトで先発出場しました。

2回の第1打席はランナー三塁からセンター前に先制のタイムリーヒットを打ち、2試合ぶりの打点を挙げました。

次のバッターのヒットで三塁に進んだあと内野ゴロの間にホームにかえり、1点を加えました。

4回の第2打席はセンター前ヒットを打ち、4試合ぶりの複数安打としました。

4回に逆転され、2点を追う6回の第3打席はランナー1人を置いて代わったばかりのピッチャーからライトへ、7試合ぶりのホームランとなる今シーズン17号の同点ツーランを打ちました。

鈴木選手の1試合3安打以上は今シーズン9回目です。

このあと再び勝ち越され、2点を追う8回の第4打席は2アウト一塁でセンターフライに倒れました。

鈴木選手はこの試合4打数3安打で打率は2割7分9厘に上がり、今シーズン7回目の3打点をマークする活躍でしたが、カブスは4対6で敗れました。

ナショナルリーグ中部地区2位のカブスは、優勝を争う首位ブルワーズとのゲーム差が「4」に広がりました。

ワイルドカード争いではプレーオフ進出圏内をキープしています。

鈴木誠也「いい試合はできていると思う」

鈴木選手の17号ツーランホームランは、ロッキーズのリリーフ右腕、バード投手の152キロのツーシームを逆らわずに捉えてライトスタンドに運んだ一打で、飛距離は114.9メートルでした。

試合が行われたロッキーズの本拠地、コロラド州デンバーの「クアーズフィールド」は標高およそ1600メートルの高地にあり、気圧が低く空気抵抗が抑えられるため特に飛距離が伸びる「バッターに有利な球場」として知られていますが、鮮やかな右打ちを見せた鈴木選手は「ここの球場だから入ったのかなという感じ」と控えめに話しました。

これで9月は打率4割1分2厘、ホームラン4本、14打点と絶好調で、ワイルドカードによるプレーオフ進出圏内につけるチームを引っ張っています。

大リーグ2年目の鈴木選手は初のプレーオフ進出に向けて「バッティングは悪い時の波がだいぶ減ってきて、すぐに立て直せるようになってきたので、そういう意味ではすごくいいんじゃないかと思う。まだ試合は続くので、勝っていければいいし、いい試合はできていると思う」と話し、手応えを感じている様子でした。

ヌートバー 3試合ぶりの打点 チームも勝利

カーディナルスのラーズ・ヌートバー選手はオリオールズ戦でタイムリーヒットを打って、3試合ぶりの打点となる貴重な追加点を挙げ、チームも勝ちました。

ヌートバー選手は相手の本拠地、ボルティモアで行われたオリオールズ戦に1番・ライトで先発出場しました。

第1打席はレフトフライ、2回の第2打席は2アウト一塁二塁でショートゴロ、第3打席は見逃し三振でした。

2点リードで迎えた7回の第4打席は、2アウト二塁から速球をとらえた打球が一、二塁間を抜けてタイムリーヒットになり、3試合ぶりの打点をマークして、チームは5対2とリードを広げました。

第5打席はランナー2人を置いてセンターフライに倒れ、この試合5打数1安打で打率は2割7分4厘です。

試合はこのままカーディナルスが5対2で勝ちました。

吉田正尚 ダブルヘッダー第1試合に先発出場も無安打

レッドソックスの吉田正尚選手はヤンキースとのダブルヘッダーの第1試合に先発出場し、ノーヒットでした。

前日の試合が雨で中止になって、この日にダブルヘッダーが組まれ、吉田選手は第1試合に5番・レフトで先発出場しました。

第1打席は見逃し三振で、4回の第2打席は1点を先制し、なおもランナー二塁の場面でセカンドゴロに倒れましたが、ランナーが三塁に進み、このあと相手のワイルドピッチで1点を加えました。

第3打席はフォアボール。

第4打席は見逃し三振で、この試合3打数ノーヒットで、打率は2割9分1厘です。

試合はレッドソックスが2対3で逆転負けしました。

吉田選手は第2試合には出場せず、レッドソックスは1対4で敗れました。

ダブルヘッダーで連敗したレッドソックスは、アメリカンリーグ東部地区でヤンキースとともに最下位に並びました。