“中国軍の空母「山東」が西太平洋で訓練” 台湾国防部

台湾国防部は、中国軍の空母「山東」が13日、西太平洋で航空機などと合同の訓練を実施したと発表しました。

台湾国防部が日本時間の13日午前10時40分現在で発表したところによりますと、午前7時ごろから中国軍の戦闘機や早期警戒管制機、それに無人機など延べ35機の航空機が台湾周辺海域の上空で活動しました。

このうち、延べ28機が台湾海峡の「中間線」やその延長線を越えたり、台湾の南西沖の防空識別圏内に進入したりしたということです。

さらに、航空機の一部は台湾とフィリピンの間のバシー海峡から西太平洋の上空に出て、空母「山東」と合同の訓練を実施したことも確認したということです。

台湾国防部は「周辺の海域と空域の動向を綿密に把握している」と主張し、台湾軍の駆逐艦「基隆」が「山東」を監視している様子だとする写真を公開しました。

台湾周辺では中国軍の活動が活発化していて今月10日の午前には、殲16戦闘機が台湾海峡の「中間線」を越えたあと、そのまま線に沿って台湾側の空域での飛行を続けるというこれまでになかった動きも確認されていて、台湾国防部は「中国軍の意図を分析して対処の準備をしっかりと行う」としています。