カンボジア 日本人20人超拘束 現場から男ら3人逃走 当局が捜査

カンボジアの首都プノンペンのアパートで日本人の特殊詐欺グループとみられる男ら20人以上が現地当局に拘束された事件で、現場からは、ほかにも日本人とみられる男ら3人が逃走し、当局が行方を追っていることが関係者への取材でわかりました。

関係者によりますと11日夜、「オンライン詐欺をしている日本人がいる」という情報提供を受けて現地の捜査当局が首都プノンペンのアパートを捜索しました。

アパートでは20人以上の日本人とみられる男らがいるのがみつかり、その場で拘束されたということです。

また、関係者への取材で現場から拘束された男らのほかに日本人とみられる3人が逃走し、当局が行方を追っていることがわかりました。

拠点となっていたアパートには、閉鎖されたことを知らせる貼り紙が12日付けで掲示されていて、部屋からは複数のパソコンや携帯電話のほか、マニュアルとみられる文書も押収されたということです。

現地の捜査当局は日本の警察と連携しながら詳しい捜査を行うことにしています。

海外を拠点にした特殊詐欺グループの摘発は、このところ東南アジアで相次いでいて、カンボジアでは、ことし4月にも南部のリゾート地を拠点とした特殊詐欺グループとみられる日本人19人が日本に移送されたほか、ことし5月にも北部のタイとの国境の町で日本人7人が拘束されています。

近くの住民「警察がたくさん来ていた」

グループが拠点にしていたアパートの近くの住民は「逃走者が家に入ってこないように、近所の人たちからは、家のドアを閉めるように言われました。警察がたくさん来て、建物のまわりに立っていて、その後、警察のバスが到着するのが見えました」と話していました。