内閣改造 立民 岡田幹事長「肩すかし内閣」 野党各党の反応は

第2次岸田第2次改造内閣の顔ぶれについて、立憲民主党の岡田幹事長は記者会見で「内閣の骨格は変わらず、『肩すかし内閣』という印象だ」と述べました。

野党各党の反応です。

立民 岡田幹事長「肩すかし内閣」

立憲民主党の岡田幹事長は「刷新を期待していた人は多いと思うが、内閣の骨格は変わらなかった。確かに女性の大臣は5人と増えたものの、それぞれの力量や何をしたいかが、なかなか伝わらない。ワクワク感のない『肩すかし内閣』という印象だ」と述べました。

また自民党の役員人事については「萩生田政務調査会長は、就任以来、旧統一教会についてほとんど説明していないし、小渕選挙対策委員長も改めてしっかり国民に向かって説明してもらいたい。それぞれ国民の納得いくような説明は全くなされていない」と指摘しました。

一方、衆議院の解散・総選挙をめぐっては「岸田総理大臣が、経済対策を打ち出すのであれば補正予算案を編成する形になると思うので、しっかりと審議する時間を作ってもらいたい。補正予算案をつくり、予算委員会で説明して、その上で解散ということなら受けて立ちたい」と述べました。

立民 泉代表「薄味な内閣改造」

立憲民主党の泉代表は、訪問先のアメリカの首都ワシントンで記者団に対し「変えた人事にインパクトがあるかというとそうでもなく、薄味な内閣改造だ。非常に重要な時期だけに交代によってさまざまな行政が停滞しないかということを心配している。少子化対策ではこども家庭庁ができていよいよという時に大臣が交代していちからのやり直しになるのではないかと懸念している」と述べました。

また、自民党の役員人事で、かつて政治資金をめぐる問題で経済産業大臣を辞任した小渕優子氏が選挙対策委員長に起用されたことについて「ドリルでパソコンのデータを破壊するというのは当時も前代未聞だったし、今も語り継がれるような証拠隠滅だ。大臣を辞めてそのまま、ほおかぶりをして今に至るのが残念だ。国民に説明責任を果たしてもらう必要はあると思う」と述べました。

また、衆議院の解散・総選挙をめぐっては「主要閣僚があまり動いていないということからも岸田総理大臣は十分、解散を考えているのではないかと認識してわれわれも準備する」と述べました。

維新 馬場代表「適材適所と評価できるレベルでない」

日本維新の会の馬場代表は、「率直に印象を申し上げると『総裁選挙対策内閣』だ。派閥の順送りや、年齢や期数の重視もかなり見られ、適材適所と評価できるレベルではない」と述べました。

また、これまでで最も多い女性5人が入閣したことについて「男性だから女性だからと言うことはぼちぼちやめた方がいい。岸田総理大臣が、女性の入閣が内閣改造の目玉だと言うなら、お門違いであり、適材適所の配置に性別は関係ない」と述べました。

さらに、衆議院の解散・総選挙の時期については「今の日本の情勢を見ると、選挙により政治に空白期間を作るべきではない」と指摘しました。

一方、自民党の役員人事で、かつて政治資金をめぐる問題で、経済産業大臣を辞任した小渕選挙対策委員長が起用されたことについて「疑惑が残っているとすれば、説明責任を果たすべきだ」と述べました。

共産 小池書記局長「聞く耳持たない布陣」

共産党の小池書記局長は、「インボイス制度の導入やトラブル続きのマイナンバー問題など、国民的な批判が高く、政策転換が求められるところに聞く耳を全く持たない布陣で、『聞く耳持たずに突き進む内閣』だ。内閣改造ではなく『政治の改造』が必要で、ただちに臨時国会の開会を求めたい」と述べました。

また、自民党の役員人事で、かつて政治資金をめぐる問題で経済産業大臣を辞任した小渕選挙対策委員長が起用されたことについて「自民党が政治とカネの問題をいかに軽視しているかというあらわれではないか。問題点として指摘していきたい」と述べました。

国民 玉木代表「マイナスなことは徹底的に止める」

国民民主党の玉木代表は、「『賃上げ実現内閣』になってもらわなければならない。持続的な賃上げを実現することが日本の経済や社会にとり、最優先の課題になっているので内閣をあげてしっかり取り組んでほしい」と述べました。

また、政府・与党との関係については「われわれを応援している皆さんの声や考えはしっかり伝えていきたい。持続的な賃上げの実現につながることは協力し、マイナスのことは徹底的に止めるということで臨みたい」と述べました。

一方、自民党の役員人事で、かつて政治資金をめぐる問題で、経済産業大臣を辞任した小渕選挙対策委員長が起用されたことについて「多くの国民が十分な説明責任が果たされていないと考えていると思う。国民の信頼を得るための説明責任は引き続き果たしていくべきだ」と述べました。

れいわ 山本代表「ほぼ何もしないメンバー」

れいわ新選組の山本代表は「現在の物価高には減税や給付金の対応がすぐに必要だが、これまで通りほぼ何もしないメンバーが発表されただけだ。自民党を倒すしかない」とするコメントを出しました。

社民 福島党首「内向き延命内閣」

社民党の福島党首は「岸田総理大臣の、岸田総理大臣による、岸田総理大臣のための『内向き延命内閣』で、国民に対して、どのような人が必要で何をやるかよりも、重要なところは続投させて政権を安泰にし、新しい人は派閥の論理で入れて安定を図っている。不適材不適所内閣だ」と述べました。